春に坐骨神経痛が悪化する本当の理由 ― 原因は“仙骨の傾き”と右ハムストリングの緊張だった ―

「冬より春の方が痛い…」その理由とは?
「冬の方がつらそうなのに、なぜか春の方が痛いんです」
これは、臨床でも春先にとても多くなるご相談です。
実はこの痛み、単なる“冷え”ではなく、
骨盤のゆがみのクセが大きく関係しています。
特に40代以降の方に多いのが、こんな症状です。
・お尻の奥がズキッと痛む
・右脚だけしびれる
・座った後、立ち上がると痛い
・股関節まで違和感がある
思い当たる方は、春特有の坐骨神経痛の可能性があります。
坐骨神経痛は「結果」であって原因ではない
まず大切なことは
 坐骨神経痛=病名ではない
ということです。
あくまで
神経が刺激されて起きている状態であり、
本当の原因は別にあります。
春に多いタイプの正体は、
・仙骨の傾き
・坐骨結節の位置ズレ
・右ハムストリングの過緊張
この3つの組み合わせです。
春に悪化する理由①:仙骨が前に倒れやすい
春は生活が大きく変わる時期です。
・歩く量が増える
・仕事や環境が変わる
・同じ姿勢が増える
こうした変化により、
仙骨が前に(または片側傾斜)倒れやすくなります。
仙骨は骨盤の“土台”。
ここが傾くと、
→ 坐骨結節がズレる
→ ハムストリングが引っ張られる
→ 坐骨神経が圧迫されやすくなる
という流れが起こります。
■ 春に多いのは「右側」優位の緊張
臨床で非常に多いのがこのパターンです。
・左足に体重をかけて立つクセ
・右足で踏ん張る(蹴り足)
・休むときは左重心
つまり
左で支えて、右で使う生活
その結果、
右ハムストリングが常に緊張
→ 坐骨を引っ張る
→ 神経の通り道が狭くなる
これが春に症状が強まる理由です。
■ なぜ40代から増えるのか?
40代を過ぎると、
・筋肉や筋膜の柔軟性の低下
・骨盤の安定力の低下
・回復力の低下
が起こります。
若い頃なら自然に戻っていた歪みが、
戻らず“クセとして固定”されるのです。
そこに春の活動量増加が重なり、
一気に症状が出てきます。
■ 股関節まで痛くなる理由
仙骨が傾くと、股関節のはまり方も崩れます。
その結果、
・股関節の前が詰まる
・歩くと足の付け根が痛い
・体をひねる動きがつらい
といった症状が出てきます。
実際に、40代のネイリストの方で
・右の坐骨神経痛
・右の股関節痛
を併発していたケースがありました。
長時間の座り姿勢と左重心のクセにより、
典型的なバランスの崩れが起きていました。
仙骨の調整とハムストリングの緊張を整えたことで、
現在は痛みなくゴルフを楽しまれています。
■ 自分でできる春の対策(40代以上向け)
① 右ハムストリングをゆるめる
・イスに座る
・右足を前に伸ばす
・背筋を伸ばしたまま前に倒れる
 20秒 × 3回
※腰を丸めないのがポイント
② 仙骨リセット運動
・仰向けで膝を立てる
・骨盤を前傾→後傾(10回)
・軽くお尻を持ち上げる(5回)
 仙骨の位置が整いやすくなります
③ 重心チェック
立ったときに
「どちらに体重が乗っているか?」
これを意識するだけでも変わります。
多くの方は無意識に左重心です。
■ 春の坐骨神経痛は歪みのサイン
春に悪化する坐骨神経痛は、
冷えではなく、骨盤バランスの崩れが原因です。
特に、
・右だけつらい
・股関節も痛い
・40代以上
・座り仕事が多い
この条件に当てはまる方は、
骨盤(仙骨)の状態を見直す必要があります。
「春になると痛い」を今年で終わりに
春の痛みは、我慢するものではありません。
それは
 体が出している“ゆがみのサイン”です。
毎年繰り返しているなら、
今年こそ春になると痛いを卒業しませんか?

はなみずき鍼灸整骨院