「急に膝が痛くなったんです」
そう話してくださったのは、40代後半の女性でした。
普段から体を動かすことが好きで、よさこいやランニング、 トレーニングなどを継続されているとてもアクティブな方です。 将来的にはトライアスロンへの挑戦も目標にされていました。
ところが、 よさこいの練習後から膝の痛みと腰の違和感が同時に現れるように なり、思うように運動ができなくなってしまったそうです。
病院では「異常なし」と言われたけれど…
整形外科で検査を受けたところ、
「膝には特に異常はありません」
との診断でした。
しかし実際には、
☑階段の上り下りで膝が痛い
☑歩くと腰が重だるい
☑体がねじれているような感覚がある
という症状が続いていました。
このように、 画像検査では異常が見つからないにもかかわらず痛みが続くケース は少なくありません。
検査で見えてきた本当の原因
お身体の状態を詳しく確認すると、腰椎5番(L5) のバランスの乱れが見られました。
腰椎5番は、腰と骨盤、股関節、 脚の動きをつなぐ重要な部分です。
ここに問題が起こると、体全体のバランスが崩れやすくなります。
さらにこの方は、右側の骨盤が後ろへ傾く「骨盤後傾」 の状態になっていました。
膝に負担をかけていた「体のねじれ」
骨盤が後ろへ傾くと、体は無意識にバランスを取ろうとします。
その結果、
背骨
股関節
膝
足首
が連動して代償動作を起こします。
すると、本来分散されるはずの負荷が膝へ集中してしまうのです。
つまり、
「膝が痛い=膝そのものが悪い」
とは限りません。
実際には、 体全体のバランスの乱れが膝の痛みとして現れているケースも多く あります。
影響していたスパイラルライン
今回特に大きく関わっていたのが、「スパイラルライン」 と呼ばれる筋膜のつながりです。
スパイラルラインは、体をらせん状につなぐ筋膜のラインで、
肩
背中
腰
骨盤
膝
などを連結しています。
よさこいのように、
身体をひねる動作
ジャンプ
素早い方向転換
が多い運動では、このラインに大きな負担がかかります。
今回のケースでは、
腰椎のバランスの乱れ
↓
骨盤後傾
↓
スパイラルラインの緊張
↓
膝への負担増加
という流れが起きていたと考えられました。
食生活も影響していた可能性
問診を進める中で、食生活についても気になる点がありました。
この方は、
パン
パスタ
麺類
などの小麦製品を頻繁に摂取していました。
小麦に含まれるグルテンは、人によっては
☑腸内環境の乱れ
☑むくみ
☑炎症反応
☑痛みへの感受性の上昇
に関与することがあります。
特に運動量が多く疲労が蓄積している状態では、 体が痛みを感じやすくなるケースもあります。
もちろん全ての人に当てはまるわけではありませんが、 食事も身体の状態を考える上で大切な要素の一つです。
行った施術
今回の施術では、
腰椎5番周辺の調整
骨盤バランスの調整
スパイラルラインへの筋膜アプローチ
を中心に行いました。
施術を重ねるにつれて、
腰の違和感が軽減
歩行時の膝の痛みが減少
動作時の体の軽さが向上
といった変化が見られました。
目標はトライアスロンへの挑戦
この方には、
「将来トライアスロンに出場したい」
という目標があります。
トライアスロンは、
スイム
バイク
ラン
の3種目を行う全身運動です。
だからこそ、膝だけを見るのではなく、 全身のバランスを整えることが重要になります。
痛みを改善するだけでなく、 今後も長く運動を楽しめる身体づくりを目指していくことが大切で す。
40代から増える原因不明の膝や腰の痛み
40代以降になると、
☑膝痛
☑腰痛
☑股関節痛
などのご相談が増えてきます。
しかし、その原因は単純に関節だけの問題ではなく、
姿勢の乱れ
骨盤バランス
筋膜の緊張
自律神経の影響
食生活や疲労の蓄積
など、複数の要因が重なっていることも少なくありません。
まとめ
今回のケースでは、
膝の痛み
↓
腰椎5番のバランスの乱れ
↓
骨盤後傾
↓
スパイラルラインの緊張
↓
膝への負担増加
という流れが考えられました。
痛みが出ている場所だけに注目していると、 本当の原因を見落としてしまうことがあります。
体はすべてつながっています。
だからこそ、 症状だけではなく身体全体のバランスを確認することが大切です。
最後に
体を動かすことが好きな方ほど、
「このくらいなら我慢できる」
と無理をしてしまいがちです。
しかし、小さな違和感は身体からの大切なサインです。
早めにケアを行うことで、 これから先も好きな運動を続けることができます。
40代でも50代でも、新しい挑戦は決して遅くありません。
健康な身体を維持しながら、目標に向かって進んでいきましょう。






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